[身体に響く不穏な気配は、とくに感覚を研がずとも感じ取れた。包帯を巻きなおすのには頷いて、身体をゆだねる。武器を手に縛るかとの問いには、笑って首を振った。]剣じゃねぇんだ。縛ると使いづらい。心配すんなよ。まだやれる。[左腕がろくに使えないのが困りものだが、十分に動けると踏んでいた。]