― 東より北西へ向けて/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[>>351 もう充分に荒れているよ!
ロデオスターに思わずそう言い返したくなったけれども、それは視線だけで伝えることにして。
必死で船にしがみつつも、今度は頭を強かに打つ。]
あはは…… うん、大丈夫。
このまま続けて。
カモメが嵐に飛んでいく姿、僕に見せてよ。
[蛇行の所為でなかなか気が付きにくいが、まだヴァイスメーヴェの駿足は出されていない。
この荒れた天気の中でどこまで通用出来るかが問題だけれども―――]
ボイラー室、もっと石炭多くして。
……今直ぐ!
[不可能を可能にするのが、自分たちの役目だ。
こんな素晴らしい操舵手には、最大のパフォーマンスを提供せねば。]