[ 口ではそのような口上を述べるが。
本心では、心底、どうでもいい。
『ラグナロク』の有無も。この星域がどうなろうと。
連邦全体を見渡せば、些細なこと。 ]
[ だが、"イア"様にとってはそうではないらしい。
自分には見えないものが、"イア"様には、そして"彼ら"には見えているのか。
宇宙連邦は広い宇宙を丸ごと抱え、愛で食らう、獣だ。
自分のような身分だからこそ、それがわかる。
そんな連邦の裏の顔と言っていい"彼ら"。
どれだけその元にいても、"彼ら"の真意は測りかねるところがある。
そして、このごろはとりわけそうだ。
今回の任もまた……。だがそれを表に出すわけには……。
ああ、またあの曲を思い出す。
父の背後から聞こえてきたあの曲。それは確か…… ]
[ 頭痛>>0:335がやってきたのは、そんなことを思った後だったか ]**