― 回想/山岳地帯にて ―[その報せを父よりも先に聞く事になったのは、偶然の産物。何やら騒がしい鳥使いたちに何があったのかを問い、得た答え] 境界の近くに、外の連中が向かってる? いつも来てるひとたちとは、違うの?[きょとん、としながらの問いに返るのは、いつもの連中と一緒に見慣れない集団もいる、という事。どうすればいいのか、と頭を悩ます鳥使いたちから逸れた視線は、自然、里の出入り口へと向かい。次の瞬間、濃紅の結い紐と髪を揺らして駆けだした]