[自分が死ぬ瞬間というのはどんなに気持ち良いのだろうと夢想する。
自分より力の強いものが自らのそれを刈り取る。それは想像するだけでエクスタシーを覚えるほどの快感。幼い頃から求めて走り続けてきた全てのフィナーレ。その瞬間に鳴り響くレクイエムはどんな音色だろうか。]
…楽しみでゾクゾクするよ
[人間だ魔族だなんだには関係などない。興味もない。だからこそ無邪気に、男は良くも悪くも場を荒らす。その危険性をきっとあの男は理解している。理解して僕を飼っているんだから僕を戦線に出してくれてもいいじゃないと思う。ただそれだけの話。
歩む足取りは軽い。跳ねるように、男は今日もダンスを踊った**]