── 風変わりな船医 ──
[ 船の中での評価も、おしゃべりであったらしい。>>332
身体的特徴は聞いていた。
けれど、興味がないから右から左に。
『左腕が義手』ということだけははっきりと覚えていて。
サンストーンなんて持ってやがって、と聞けば、恐らくはじめて聞く名前に、反応しただろう。
ほらこれこれ、とホログラムデータで見せられて、ぱちぱちと驚いたように触れてみる。
所詮データであったから、硬質な手触りも、ひやりとした、もしくは太陽のように燃える石の温度も、感じることはできなかったが。
目を奪われるような、神々しい美しい輝き>>0:108に、ほぅ、と感嘆のため息を零したことを覚えている。
指輪のサンストーン話はなかったけれど。
それが王家の証、レッドサンストーンであると知るならば至極当然のこと。
仮にもし、聞いていたなら、