― 回想・自室 ―[>>350革靴がベッドから転がり落ちていく。高々と挙げられた自らの脚の向こうに見えるソマーリュの顔は、顎からの流血がまるで血肉を貪る悪鬼の様で] ――……なかなか趣味の良い口紅じゃねェか 料理人は間に合ってる あんたは化粧して、ドレスでも着てるのがお似合いだろうが[ソマーリュの意識を逸らそうと、挑発を続ける舌は止まらず。もう少しで革ベルトに切れ目が入る。そうすれば――…]