― 少し前 ―[舞うように剣と槍を振るうが、そこには一分の隙はない。日々の修練と経験が織り成す賜物であろう。]……師匠《あの糞爺》、今、何処にいるんだろうなぁ。[弟子の間で、神出鬼没の妖精の類い、と言われていた相手を思いだし、遠い目になり。]うちの師匠、槍弓剣なんでもござれだし、修行で、いきなり断崖絶壁から突き落とすとか普通にやるから、辞めた方がいーぞー。[チラチラと此方を見るジル>>268に、そう警告を出した。最後に会った時には「二つの槍を使うとか面白くなーい?」と、ワクワクした顔で言っていたのも、思い出していた。]