― 回想・プロローグ 第1エリア・面会室にて、ガートルードと ―
[ 銀羊号の副艦長……そしてそれ以上にアースガルド将軍としてのガートルードに、明言は避けつつもあからさまな『ラグナロク』についての意見を聞いたところ、帰ってきたのはまあ想定どおりの内容>>411>>412>>413ではあり。
ただ通りいっぺんの無難な内容でも、「噂にすぎない」という言質を取ることに意味がある。それが政治というもの。 ]
はっはっはっは!
夢見がちな創り話……そうですな。まったく私もそう思いますよ。
たった一つの兵器で戦が終わるならばヒトの歴史はここまで混迷してはいない。
単騎で戦況を塗り替える活躍をする最新兵器、などというのも子供向けの英雄譚にはありそうな話です。
ですがまあ、この星域の争いはそれだけ根が深いものだということ。
それは副艦長、いえ………………将軍殿のほうがよおく感じ取っておられることでしょうなあ……。
つかめるものなら藁をもつかむ、というのが民草というもの。
人々の平和への願いは、無下にはできますまい。