[一瞬目を伏せて、それから立ち上がって向けるのは、常のような笑み。]
カサンドラさん。こんにちはっすー。
買いに来た、ってわけでもないんすけど…たまたま通りかかっただけで。
でも花、買わせてもらったっすよー。
[何も踏み込んだ話もない、ただの世間話。
数年ずっと続いている関係を続けるように。]
[それから、カサンドラと女性のやりとりを横で聞いていた。
女性が花をもらった旨をカサンドラに伝えれば>>207、そうっすー、とたまたま会ったこの女性に花をプレゼントしたことを伝えられただろうか。
それからカサンドラにお茶に誘われれば>>150、]
あー、アタシまだ勤務中なんで、遠慮しとっくっす。
ごめんっすー。
[これもまた、いつものやりとりだったのかもしれない。
お茶に誘われることがあっても、断っていただろう。
女性はそれを受けるようだったから見送って。
その場を後にした。
そういえば自身で名を名乗っていないことも、女性の名前を知らないことも――乗客と乗員の関係ならば普通であるから――記憶の彼方に。*]