……これ、どうすんのよ。[ポケットに落とされた、兄の分の吉運。一度広げ、流し読んでから再び折り畳み、とりあえずは仕舞い込む。自分のものだった筈の籤を、背の及ぶ限り高所に括りつける背中>>352小さく溜息を漏らすと手帳を取り出し、記憶の新しい内にと、さらさら何か書きつける。後で改めて清書すればいいだろう]