[カレルは参ったとは言っているが、自分も手痛い一撃を受けている。これが真剣ならば、無傷ではいられなかったことだろう。……それどころか、木刀でも右腕はジンジンと熱を訴えている。] ……俺も、見てばかりじゃなく鍛錬しないとだな……。[改めて自分の未熟さを痛感し、溜息をついた。シロウ教官、すみません。俺、まだ助言できるような立場じゃなかったです……と。恩師に心の中で詫びながら――…。]