…ひとりじゃない? お兄ちゃん…ずっと、いっしょ?["心細いなら傍に――"くれた言葉を繰り返して、流れるような銀糸の彼を見上げる。始めて見たはずのその色は、なぜだか不思議と安心するものだった。優しい彼と離れたくなくて、服を握った手を離すのがどうしても嫌で、涙の跡が残る瞳でじっと、ジークムントだけを見つめた。*]