言われなくてもとっとと散るよーだ!
人狼とか、子供だましの昔話聞かせるのやめろよな!
べーーーー!
[彼の哄笑を素直に馬鹿にしているととって、思い切り舌を出した。
それから、くるりとカタリナの方を振り返る]
それじゃ、オレそろそろ帰るな。
後はヨアヒム兄ちゃんにでも手伝ってもらえよ、じゃーな。
[悪評高いならず者を前にして、彼女に投げるのは素っ気ない挨拶。
普段なら、彼女を庇って手を引いて連れ帰るだろうに、今日は子羊の一件ですっかりむくれてしまったのである。
そのまま、カタリナを置き去りに、振り返らずにパッと走り出した*]