ぐっ…!
[案の定か信じた通りか、攻撃は蹴り払われる。手は少し痺れを感じるが、まだナイフを取り落としはしない。]
その通りだな…
[ゲルトの死体を発見してから、談話室に集まった時…俺も含めて、"処刑"というものの重大さを理解している人間は果たしてどれだけいたのか…正直俺はまだ夢を見ているような感覚だった。そのまま仮に誰かを処刑しようと決めようとしても、決められなかった。昨日まで仲良く手を取り合って生きてきた仲間たちだ、これだけ小さな村なら殆ど家族に近い相手が多いんだ。俺一人ならまだいい、他にもこんな状態の人間が居たら…人狼なんてもの、見つかるはずがない。だから…]
殺されたくなければ、
[躊躇いもなく、全力でナイフを横薙ぎに振る。相手は例え腕が鈍っていたって俺より遥かに強い、そんな信頼を隠した一撃をディーター>>355へと。]
殺してみせろッ!!
[一人の方が怖いと言ったリーザ…それだけ信頼に足る強い絆を持っているという証。信じた物を信じ抜く覚悟を。
そして…多数決であっても、他の誰でもない、自分が、相手を殺すのだと。生き抜くために誰かに手を下さなければならない覚悟を。]
[伝えたかった。]