[あの出会い以来彼――シモンとの接触は避けてきていた。歳を経るにつれていたずらに“怖い人”と思わなくはなっていたが、“気まずい”という思いは消えなかったがために]……ふぅ。[過ぎてしまった時の重さをかみしめた後、画集をカウンターに置いた。棚に戻すのは、もう少し楽しんでからにしよう**]