人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【3】宮廷画家 ローレル

― 東屋へ ―

[  過去に耽りながらも、
  幸運なことに今回は無様を誰にも見られず
  しばらくして画家の姿は庭園の一角にあった。

  長持ちするとの理由で
  買い足してきた焼き菓子を小棚に仕舞う。
  画材と同じ場所だけれど、不衛生だなんだと
  特に何か文句を言われたこともない。

  …その、習慣づいた所作に加えて
  画材の隙間に一本の小瓶を挟む。
  絵具ではない。透明の液体を湛えた容器を。

  それは散策に出た目的の一つで
  法外な値段のそれを手に入れた後には
  持ち合わせが殆ど残っていなかった。>>57  ]


 …使わないまま画材に紛れさせて
 忘れてしまうことが出来たらいいんだろうけれど。


[  養父が東屋へ来ることはない。
  絵のことについて、後進に後を託した彼が
  ローレルへ何かやと言うことはなかった。
  養父なりのけじめなのだろう、と思う。

  ともすれば、小瓶に触れる可能性があるのは――、  ]

(362) 2017/04/20(Thu) 18:39:01

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