―2年後の卒業式・自室―
[一年がめぐって、またこの日がやってくる。
今年はヴィンセント達の学年が卒業する年]
うう…ヴィンセント…
[自室で大泣きしながら彼に縋りついていた。
今生の別れじゃないはず、ただお互いの進むべき道に進むだけ。
いつかは交わるかもしれないし、隣り合うかもしれない。
望めば…楽にあうこともできるかもしれない。
家業を引き継ぐ予定だから、もしかしたらまた会いにいけるからと、
手紙もちゃんと送るからとか、
そんなことをいわれながらなだめられていた。
その届いた手紙>>346を受け取ることができないことは、そのときは知る由もなく]