あのね、おじさん。私、ここに来て思ったんだ。私はやっぱり、人間じゃなかったんだって。……でもね、それでもいいの。[「親友」の彼女の血は甘やかで、次を求めたくなるほどで。そして初めて体験した吸血される行為も、狂おしくなりそうな悦楽を覚えたけれど。それでも、]でも、やっぱり私は、人として生きていこうって。