―公国拠点―[レナト隊とともに簡易な死者の輸送にあたりつつ、ひとまず拠点に落ち着いたのは、数刻後。拠点は負傷者と死者が次々に運び込まれ、混迷の渦と化していた。10名を欠けるほどの人数になった軍は、未だ休む暇もない。部隊内の――やがては他隊を援護して歩けぬ負傷者を救護班につれてゆくことから始まり、備蓄している医薬の運搬にも駆り出される。。それが落ち着いた頃、漸く天幕の前に彼らを集め、短く、語りかけた]