美味し過ぎますね。
平たく言えば、ナミュールの危機はナチュザレムが守ってくれる。
更に、ナミュールの内政に干渉しない。
おまけに、ナチュザレムの美味しいお菓子も届けられる、と。
まさに至れり尽くせりです。
―――――……申し訳ありませんが、信じられませんね。
[足を交錯させ、思慮深い双眸でその精悍な顔を見据える。]
また、国民性も変わるかもしれませんね。
貴方がた、共和国のなかには民主主義や、無宗教国家もあったはずです。
それら異国の価値観に感化され、反政府主義が生まれる事も、我々は懸念しています。
今の、学徒達がそれに近いですね。
それは、巫女の失墜や、王政の転覆に繋がります。
お堅いと思われるかもしれませんが―――……呑めません。