[嘲りの笑みを向けてきた王子へは、小さく鼻を鳴らし。 己などよりよほど共通項のありそうな彼を指摘。 彼が魔王城へ辿り着くまでに越えたコンプレックスは知らぬものの。 ふ、と小さく細く息を零し、脚は王の下へ。] 人の子への寛容と、不作法者への誅罰は別物です。 魔王様の覇道を阻むなら、どちらも等しく排除すべきもの。[コツ、と革靴が床を叩き。 恭しく片膝を突くは、王の足元。>>359]