― ハールトの港 ―
ほぅ。どうりで……なっ!!
[兵士の刃は、馬を繰り、避け、そのまま背に
蹄を食らわせる。
哀れな兵士はどうっと倒れ込んだ。
違和感の正体。
それは、先に助けた一般人と違い、武装していないのにも関わらず、怯えを感じられなかった事。
ついで下ろされたライナーの剣を弾き返し、馬から飛び降りれば、馬は後方へと戻るか。]
くだらん、しかもお粗末な小細工で私を殺れると思うなっ!
[なお、オークやコボルトたちには、騎兵が数人のみ、救助に向かっている。
討伐そのものは、ベネディクトに任せる心算。]