……つらかった、けど。でも、食べられたひとのほうが、[辛かったはず。そう続けたかったのに、でも自分も苦しくて、許されたくて、それでも、許されてはいけない。ローレルはそう思いました。そろそろ、日常に戻らねばなりません。ローレルは、ただの人間としてお城を出なくてはいけないのです。他のみんながどうなってしまったのか、自分から探しに行く術は極めて少なくて、ほとんど諦めていました。そんなところでおじさんと出会えたのは、僥倖と言わねばなりません。]