― 公国前進拠点・私室 ―[腕の中に抱き寄せてしまえば、彼女はひどく華奢で小さい。温もり分かち合うように腕に抱いて、小さく落ちる言葉を聞く>>324]…いや。[返した音はごく短く、口の端には苦笑が微かに滲み続ける。自分は随分と勝手なことを口にしていると知るがゆえに]