いや、それはない。[ディーターの足をグリグリ踏みつつ、胸の前で手を左右に振る] 私が人狼と対峙した時は……。 複数の異能者が名乗りを上げたことがある。 ……だが。[一度言葉を濁して] その片方が偽物だったことは、多々あった。 だが二人が本物だということもないわけじゃない。 今は、二人を信じるべきだろうと、思う。