おう、じゃーな。[立ち去るソマリ>>329を見送って、さてと一息つく。先程倒れた馬はいつしか消えており、血痕だけが、名残のように紅溜まりを作っていた。多分。望めばまた出てくるのだろう。簡単に命は消費される。…いや、所詮はこれも仮初か。ならば彼《ソマリ》はどうだろう。あの黒狼《トール》は。そして……己自身は。罪を購う為に戦って死んで戦って死んで。重ねた末に赦しはあるのだろうか]