[部屋の中の各所に堆く積まれた枕は愛用品だが
それらを持っていけば余分な荷物になるのは分かりきっていた。
取捨選択は重要だ。こんな緊迫した状況では、特に。
ベルティルデの向かったであろう
メインサロンの隔壁が無事に降りた>>#16ことを
ダーフィトは未だ知る由もないが、廊下へ出れば
ドロイドの群れが微かな機械音を立てて遡行し始めている
その様子が見て取れただろう。
そのうちの一体の機械的な眼差しがダーフィトへ向けられ、]
あらら、見つかっちゃったか。
[ダーフィトはヤレヤレと嘆息した。
矢張りコックピットへ行くまでには
ドロイドとの接触は避けられないようだ。]