― 城内 作戦会議室 ―
[「素晴らしい慧眼」と皮肉か賞賛か解らないことを言われれば>>316、僅かに悲しげに首を振り]
たまたまさ。そんなに的確に未来を読めていたら、我々はあんな敗北など喫していないよ。
[などと、軽い調子ではあるものの、その実、完全な本心を返す。
決起した事から推測できる、敵軍の行動には頷きをもって同意を示して。
さて、他の部隊の話やエルフの話>>317を受ければ。
少なくともエルフに関しては、ヴェルザンディ程詳しく知るはずがないのも当然のことで。
彼の意見を興味深そうに傾聴し、幾度か頷く。]
……なるほど、そういうものか。
そこまでの交渉人が相手側に居ないと願いたいが……
いずれにせよ、交渉という領分においては、正直我軍に勝ち目はないしな。
[今更書くまでもないことだが、魔軍の得手は「武力制圧」であったり「圧服」であったりするのだから。
必然的に「交渉」という分野の技術は進歩していない……存在しないわけでもないが。]