人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


帝国軍少佐 ウェルシュ

― 回想/四年前・ロスチャイルド邸 ―

随分のご無沙汰となりました。
ファミル様には当主代理も随分とお世話になったとか。
改めて御礼申し上げます。

[当主として立ってすぐ、祖母存命の頃から知る女伯の所へと挨拶に向かった。その手を取って優雅に口付ける]

私が寮生活で公国の気質に染まってきたのではないかと?
相変わらずの早耳ですね。ですが学校は学校。今は今。
帝国貴族としての立場を忘れることはございません。

私が命永らえたのは祖母のおかげ。
オーベルニュ家が爵位を落さずに済んだのも祖母の手腕。
不肖の孫がその遺志を継がずに何といたしましょう。

[社交辞令も混ざってはいたが、嘘塗れでもなかった。
祖母に発見されていなければ、馬車が谷底に落ち、一人雪山に取り残された7歳児が生きていられたとは思わない。
公国人である母を貶されれば胸が痛みもするけれど、父が一人息子でありながら駆け落ちという手段を取った以上、祖母や一族の怒りも理解不能ではないから。
一歩ずつ積み重ねていつかは、と、ルームメイトと軍学校での日々から学んで、その場に矛盾することなく在れた]

(360) 2013/06/13(Thu) 22:05:34

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby