[目の前で買い上げられる幸運の花、当然のごとく差しだされ] ……うん。これは、一つでいい。[大人しく頷きを返して、同じ淡紅のそれをもう一つ選ると、兄を待たせたまま巫女に支払いを済ませ] ――…これで、大吉とまではいかなくても。 末吉くらいには揃うでしょ?二人とも。[昨日彼から譲り受けた分の幸まで。補えればいいと願いを込めて、受け取る左手、差し出す右手]