[それから、敵味方として初めて出会った時、"かみさま"なんて呼ばれた時には目を丸くしたものだけれども、結局、あのときのことを口にする機会もなく] ……ふふ。楽しいのう。 まさかこういう機会がこようとは、なのじゃ。[残りの雪でぱっと短い杖を作り、くるり振り回す。そのひと振りで、杖ははらはら解けて消えていった。]