― トールたちに軍務大臣暗殺事件のおはなし ―
[前振りにトールは誰を呼んだだろう。
ディークやミヒャエルなどの他に、レトやゲオルグ、ニコラスなどもいたのだろうか。その辺りは、トールの判断次第だろう]
うちの雇い主から、前線で疑われて面倒になりそうなら、相手を選んでバラしていい…って許可もらってるんで、サクッと白状しとく。
とっくに疑ってるだろうけど、軍務大臣暗殺の実行犯。
あれ、オレだ。
[あっさりさっくりかるーい口調で自白しました]
帝国に潜入するにあたって、後ろ楯にもと教え子のリエヴル選んだんだが。
実力を示すのに、手土産も兼ねて、『公国の要人暗殺』の宿題がだされてなー。
で、まあそういう状況を見越してクレメンスのタヌキから名前が上がってたから、軍務大臣狙ったわけだ。
そんで準備してたら、タイミングよくというか、悪くというか。太子暗殺までおきてたし。
クレメンスから『そっちの暗殺犯が誰か知らんが、奴の可能性も皆無ではないし、見せしめも兼ねろ』って言われたから、王太子の仇ーってやったわけ。