そうですねぇ。
貴方は花というよりも、咲き誇る前の蕾のようだ。
青く硬い、熟す前の果実。
[つつけば鋭い反発が返ってくるが、男に取っては仔猫の爪のような、他愛無いものだ。
険しくなる表情>>326にもくつくつと笑みを返すばかりで、堪えた様子もない。]
はい、シメオン。
私は大抵城の中をうろついておりますから、どうぞ私の暇つぶしになってください。
[相手ではなく、暇つぶしそのものに。
珍しく気に入ったとはいえ、相手は所詮子どもと、扱いは随分とぞんざいである。
仔兎の言が届かなかったか、あるいは意味が通じなかったか、彼>>330の反応が途絶えたのを見れば、一通り楽しんだとでも言わんばかりに口を閉ざすのだった。]