トゥーレーヌ准将が…。
[彼も最前線に出て指揮を執ることになったのは、シュヴァルベで開戦してから初めてのことだったか。
ならば思うこともあるだろうとでもいいたいのだが……
部下のいる手前、口は噤むに限る]
心中お察しする。
起こったことは怒っても仕方がないな。
公も責任のある立場だ。軽率な行動ではなく、何か思うことがあったのだろう。
[いくつもの意味を含める責任。
帝国の舵を担う一部分であり、それが故の開戦の責任と。
そしてこれからの帝国を導くべく立場である責任と。ああ、実に便利な言葉]