─ 3年前/魔境の丘 ─[道中あれやこれやがあったものの、ソマリアランの卓越した統率と進路選択、また同行した者達との協力により何とか目的の場所へと辿り着くことが出来た。ただ、元々後衛な上に女性の身、体力的な面で迷惑をかけたことだろう][目の前にした門は昏い気配に包まれているようで、知れず鼓動が早くなる。今にも何かが飛び出して来そうな雰囲気に、思わず息を飲んだ。薄ら寒い感じもして、手で腕を擦る仕草をする]