[シメオン>>325が、言葉を詰まらせる様子を冷ややかに見守る。言葉はともかく、声音に責める色もないのに反論するのは、当人に罪悪感があるからだ。男はそういったものを好まなかった。] 悪ならば、それでもいい。 己を貫く姿こそ、美しいものです。[誰に届けるでもなく呟いて、彼の表情から憐憫や焦燥の気配がなくなったのを見て、瞳に宿した冷たさを掻き消す。ゆるりと口角を上げて、満足そうに瞬いた。]