[自身の手に残るは、銀とオニキスで彩られた、黒衣の騎士。その頭部が欠けているのは、長年前線に立っていて損壊したものなのか、それとも元々なのか……。死を司る飾りを自身の手元に残す。いつか前線に立つことがあれば、自らもこれをつけて戦うのだろうか。――――…この二振りの飾りが再び相見える日がくることなど、今は夢にも思わぬままに。*]