『────敵、騎馬隊があり!』
[その知らせは偵察の手の者から齎された。
希少なる騎馬は、今は伝令や偵察に振り分けられている。
騎乗しているのは男と一部主だったもの、それに周囲を固める数騎程度だから陣中にあってはさぞ目立つことだろう。
とはいえ少なくとも男は、騎乗しているより他なかった。
…歩きは、流石に難しいといった怪我の事情がある。]
突破の前に、…抜かねばならんものが出てきたが。
[気のあう親子の唱和>>328に目を向け、再び前方へと視線を遣る。
橋の北西、向かってやや右手前方に目を向けるのだが、]