[土の杭は大蛇の腹を掠め怯ませたものの、決定打には至らない。
そこに届く、アイリの声と魔法発動の合図>>341。
ピラミッドのような四角錐の結界が、大蛇の全身を覆い、尾を振るうことすら出来ぬように閉じ込めた]
――ああ!
[狭い中でものたうつ大蛇が、結界にぶつかり衝撃音を立てている。
しかし、それが壊れるまでの間、待つつもりもない。
アイリの立ち上がる気配と共に、毒とは違う、力もたらす熱が体に漲り始めた>>342]
おおおおおおっ!
[走りながら、戦鎚を振り被る。
そして、四角錐に封じられ、ろくに動けぬ大蛇の脳天目掛け。
気合いと共に全身の力籠め、戦鎚を振り下ろした]