……威力偵察は行わない方がいいかと。
ただでさえ情報のアドバンテージを相手に取られているのに、ここで斥候隊の精度を更に欠くわけにはいかない。
[ダーフィトの顔に視線を戻して、小さく頷く]
むしろこちらから聞いてしまおう。
威力偵察はなしで、ブレイクポイントを作るため必要な情報を集めるのにはどういう手が足りなくなっている?
書類上の損害報告だけでは私には判断がつかないので。
[接触はあっても別部隊の把握まではしきれない。
自分の麾下なら2個小隊分までは割けるが、と伝えて。
要望は出来るだけ取り入れて動かすことを約束する]
他部隊との連携は、一旦白紙としておいて欲しい。
離反者潰しと平行してになる可能性が出てきた。そちらは個人的に接触を取れる手段を見つけたようだから、斥候隊の手は煩わせないはずだけれど。
[フゥと息を吐いた]