[細かに痙攣を始めるゲルトを、獣は見下ろす。その血濡れた口元は釣り上がっていた。] 分かるかい? 君にも。 サナギが蝶へと羽化するその瞬間のように、この吹雪の一夜こそが僕が真に美しくなる瞬間なのさ。[そして止めの爪を、ゲルトの胸へと突き立てた。] さあ。ここに、また新たな芸術が産まれた!