[その後、制服に袖を通したと知れれば。]
え、本当に?
……久しぶりだから、
肩がこるんじゃないかしら?
なんて。
動物ちゃん達には、悪い事しちゃったわね。
笑うくらいは安全になってからでもできるもの。
そのときに、制服お披露目してね。
[状況が状況だ。
フッと、力が抜けたようには笑っただろうが、また口元を引き締めて。
しかしそんなことが言えたのは、彼が『恋天使』だと知らないからで。
安全になってから、そんな機会は……もう……。
まさか『恋天使』のターゲットにされようとしていたなんてことは、知る由もなかった。
だから。]
じゃあ、頼りにしてるわよ。
警備部のマーティンさん。
[そんな軽口を叩いたりして。]