[―と、少女の声>>332がすれば、軽く顔だけをそちらに向けた。
ちらりと彼女の引いてきたソリが見える。2年前、小さな体で雪の中を移動する子供が何となくじれったくてやったものだが、あれから役に立っているのだろうか]
よう、チビ。
[人の目がないのでざっくばらんな態度で話しかける。]
早速だがな、こいつが雪ん中じゃどうしようもねーってんで宿まで運んでいくことになったんだわ。
手伝ってやるからとっとと荷物まとめてこい。
[リーザにそう言い放つ。二人の準備が出来れば、シモンに肩を貸し宿まで向かうだろうか]**