[いつだって通り過ぎるだけだった誰かを眺めていた。伸ばした手も、すり抜けて。張り上げた声も空しく途絶え。だけど、一度手を伸ばされたなら。それを掴んでしまったら。もう離せない。後悔しても、手を解こうとしてももう二度と、離してなんかやらない*]