[ 弾が肩へと被弾する。手から警棒が滑り落ち、悲痛な呻きをあげる。その声が、頭の中のERRORを奏でる警報と伴に、ぎゃんぎゃんと鳴り響いて。ナネッテは、そっと眉をひそめた。聞こえないフリをしたいのに、どうしてか、それが上手くできなくて。けれど、何を思ったか、「僕を、殺してください。」というジークムント。>>352── どうして、ずるい、私も、死にたいのに…… もう、赦されても、いいでしょう?唇を噛んだ。透明な本音が漏れてしまうから。 ]*