羊飼い カタリナ

　ありがとう。誰にも本物だって思われなかったら
　涙の湖に溺れてしまうところだったよ。
　信じて欲しい人に確定だって言われたんだから
　私も胸張って逝けるね。
　それに…道を違えなくてすみそう。

　君たちとは同じ道の先を見て歩きたかったから。
　何も助けてあげられなくてごめんね。
　私はここまでだけれど、どうか君たちの道が
　どこまでも続きますように…

［　『佳き旅路を』と演技かけて
　　しゃらりとお辞儀。結局彼がどういう存在なのかは
　　わからないし、聞けずじまいだったけれど、
　　なんだか仲の良い兄弟みたいに思えて
　　いいなぁ…と独りごちた　］*