[イースを背に乗せ、踏み切る直前。 清涼とした巫女の詠唱が聞こえた。>>339 詠唱は歌となり、歌は力となり、力は大樹と化した。 空を枝葉が覆うと同時に足を踏切り、我が身は風となる。 轟々と耳の傍を過ぎ去っていく旋風。 まるで凱歌のように戦乙女らを打ち落とす炎が灯り。 混沌とした色彩が入り交じって明るく。 その中に、背から溢れる力も混ざり込んでいく。>>344 ゆっくりと見開く眼は、戦いの中に在って、高揚以外の機微を得る。]