ま、良いか。そろそろ伝える頃合だろ。[ぼそっと呟き、トールに近づいて耳打ちをしようとすれば、監視に遣されたばかりの面々は慌てるだろうが、当然無視である] トルステン殿下に、内密のお話があります。 ディーク大佐やミヒャエル大尉も臨席されていても構いませんが。 ――できれば、ベリアンは抜きの方がありがたい。軍務大臣暗殺事件の話、だからな。[その言葉には、一体どんな反応が返ってきて。誰が呼ばれるのだろうか]