― 世界樹の枝の上 ―
失敗するのは...先に行ける、こと...
[ 星司が自分を責めはしないだろうということは、なんとなく判っていた。
だからこそ余計に申し訳ないと思う部分もあったのだが、続けられた言葉は、胸に響いた>>350 ]
うん...前にメル兄さんにも、同じようなこと言われた。
[ 今日失敗するということは、明日は成功するかもしれないというのと同じことだ、と、そんな風に言われたのだったか、まだ、今よりずっと幼くて、周囲からの期待に押しつぶされそうだった子供の頃の事で、その意味は理解しきれていなかったのだけれど ]
星司はすごいね。
[ きっと上手くいくと、きっぱり言い切る星司に、そんな言葉が零れ落ちる ]